日本で映画は一年間に洋画、邦画をあわせて約800本が上映されるそうです(2007年「キネマ旬報」調べ)。
映画との出会いもめぐりあわせ。
メジャーな大ヒット映画や単館公開だけど渋くて良い映画はいつの日かDVDやTVで観るだろうし、今後めぐりあう機会もあるでしょう。
だけど、ロードショウの段階で絶対観たいと思わず、なおかつDVDでもおそらく借りそうもない映画は、もしかしたら今後一生接点がないかもしれない。TVで放送されても録画しようとも思わないでしょう。
そんな一生再会しそうにない映画を「一期一会映画」と勝手に称して僕はわざと映画館で観るようにしています。先日の「252」もそんな「一期一会映画」のひとつでした。
今回の「一期一会映画」は「ミラーズ(原題:Mirrors)」。韓国映画の「Mirror 鏡の中」のハリウッドリメイクなわけですが未見。
映画としてはいわゆる「王道のホラー」。魔物は鏡の中にいて「鏡に映った人間のみを殺せる」という明確なルールを守っていて、非常に気持ちよかったです。
家に鏡なんてそんなに多くないんじゃね? とか、鏡なんて角度を変えちゃえば、自分は映らないよね? とか、主人公は「妻と子」を守るためにとんでもなくヒドイ方法をとるな? とか。例によっていろいろと気になるところがあるんですが、あちこちの鏡やレンズフレアも含む光の反射、映り込みがあると、そこに何かが見えるんじゃないかという緊張感がわき上がり、目が離せません。
本作には、実は韓国版にはなかっただろう面白さが、ひとつ際だっていました。
それがアメリカの「都市と郊外」というやつです。ホラー映画には珍しく、本作の舞台はニューヨークのド真ん中。火事で焼け落ちたデパートの廃墟という設定です。都会の中のエアポケットにできた、封鎖された場所に怪奇が起きるという設定で、日常の一歩先は異世界という恐怖感を演出しています。
一方、主人公が追跡する少女(魔物の元凶)の出身はペンシルバニアのロードサイド(郊外)。アメリカの田舎独特のねじれた異文化、ゆがんだ日常の中に潜んだ狂気みたいなものが、そこには描かれているのです。
たとえば「テキサス・チェーンソーマサカー」などのように、田舎の殺人家族みたいな、非日常の田舎がそこにはあるのです。いやー、アメリカンホラーの王道ですよね。
まあ、ラスボスとの対決とか、明らかな蛇足もたくさんありましたが、総じて王道なホラーでした。僕の大好きな「下水道」もでてきたし! ただ、瞳に映る自分が攻撃してくるとか、手鏡ネタなどがなかったことは肩すかしかなー。
じゃ、鏡をつかった川柳で最後を締めくくっておきますか。
寝正月
鏡の自分は
小太りに
~追記~
あ、最大の見どころを忘れてました。
主人公の息子マイケルの部屋に……なにやらアニメのポスターがベタベタ貼ってあるんですが、
よく見てみると……「TSUBASA」と「NegiMa」!
「ツバサクロニクル」と「ネギま!?」のポスターでした!ガクーッ。
緊張感台無し~!
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